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ヤマハ TRICITY 125〈トリシティ125〉試乗感想 インプレッション

2016年07月29日 | カテゴリー:竜輔整備記録

2014-08-31

ヤマハから発売となる新型バイク、TRICITY 125〈トリシティ125〉の試乗インプレッションをお届けします。

ヤマハのサービスショップとして試乗車設置店に名乗りを上げ、先行配車にてやってきたトリシティ。
初めての3輪バイクなので、どんな操縦特性なのか期待に胸が膨らみます。

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とりあえず配車されてきてすぐに最終組付けをして、会社の敷地内を試乗しました。
狭い敷地内を移動する分にはちょっとハンドルの切れ初めが重いくらいで特に感動もありませんでした。
良い意味でも悪い意味でも普通のスクーターと大差がありません。

※注 敷地内を移動する程度ではこの車両の良さや特性は分かりません!しっかりと時間をとって試乗されることを強くオススメします!!

正直、う~んちょっと期待外れかなっと思いました。
けれど、インプレッションを正しくお客様に伝えるためには、公道をお客様が使うようなシュチェーションで実際に走ってからでないとダメです。
ということで、休日の日曜日の午後から時間が取れそうだったので、しっかりと試乗することにしました。
さて、それでは乗ってみましょう。
パッと見てフロント2輪の特徴的なスタイリングが目につきます。
デザインもシャープでスタイリッシュであり、近未来的な乗り物であることを意識させます。

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メーター周りはこんな感じ。
シンプルな液晶ディスプレイが採用されており、視認性は問題ありません。
個人的には外気温表示はナイスだと思います。暑いぶんには良いのですが、冬場の寒い時期などはほんの数度の違いで路面凍結の恐れがあります。
ライダーの自衛手段としては外気温度を知ることは必須項目かもしれませんね。

 

荷室スペースはフルフェイスのヘルメットが一個分です。
その他のポケットなどはありませんので、通勤等で使う場合はリアボックスの取り付けは必須になると思います。

足つきに関してはちょっと腰高な印象です。私の身長が170㎝の日本人体系で、両足がベタッとまでは難しかったです。信号待ちで両足をベタッとつけると、ヒザにあまり余裕はなく若干足が伸び気味になります。スクーターとして考えるとちょっと違和感。
お尻の下に燃料タンク、バッテリー、エンジンがあるので仕方ないかな。
オプションでローシートも準備されているので、ヤマハもそれは見越しての対策ってところかな?

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それではインプレッションに出発です!
まずはドライブスポットとしても有名な五色台スカイラインを目指します。

道中の街中を通勤の感覚で走ると、、、見えてきました良ところが。
まず運転している感じが、ワンランク上の車格のバイクに乗っているかの印象です。とても125ccの原付2種とは思えません。
とても安定しているし、乗り心地もとても良い。スクーター系にありがちなフロントのフラフラ感というか、あの軽い感じがありません。
車体のどっしり感は大型バイクのようです。流石にこの感じはフロント2輪ゆえでしょうね。

 

フロント左右独立のサスのおかげか、途中工事中の道路を通ったのですが、ここでも安定していました。
轍があり、ハンドルをとられるかと思いきやそのまま縦のショックがくるだけで難なく通過できました。

 

国道のバイパスを通った時も難なく車の流れに合流できる十分なエンジンパワーがありました。
上り気味の道でも法定速度で走るには十分ですし、まだ余力も感じられます。
カタログスペックでは11PS/9,000r/min 1.0kgf・m/5,500r/minとなっていますが、トルクの立ち上がりが早くパワーバウンドが広いこと+無段変速により数字以上のパワーを感じることが出来ると思います。

 

全幅はトリシティが735mm、マジェスティ250が770mm、ジョグが650mm、XJR400が735mm。
ちょうど400ネイキッドと同じくらいのサイズになるので車の横を信号待ちで通過するのもそれほど苦ではありませんね。
むしろ250のスクーターやオフロードバイクに比べると十分コンパクト。
案外大きいと構えてしまいがちですが、意外と適当なサイズになってます。

そして何よりバイクに乗っているという意識しかありません。
普段通りに使用する分には3輪の乗り物であるという意識がなくなります。
交差点を曲がったり、一時停止から再発進したり、本当に違和感がありません。

ヤマハの開発の方が仰ってましたが、2輪車の延長にある乗り物だと確信しました。

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さて、それではいよいよ目的地である五色台に到着です。
幸いにして天候に恵まれ、とても良い気分でワインディングを楽しむことができそうです。

 

それでは峠インプレ、徐々にバイクの操縦性を掴みながらペースアップしていきます。
すると、思ってもみなかったキャラクターが見えてきました。
これ、完全にハンドリングがスクーターではありません!

街乗り走行時にも触れましたが、フロントの安心感がすごくあります。
接地感というのとはちょっと違う、ただフロントに荷重が乗ってるのとは違う安心感があるんです。

例えばスクーター系やオフロード系なんかではついつい全開で進入するのが不安な高速コーナーとかにそのまま進入出来るんです。
しかもバンク角も思ったよりも深いので複合コーナーにも対応しやすいし、何より再びリーンさせるのが怖くない。
ブレーキをちょっとなめるくらいで軽くフロント荷重になり、鼻先がさらに入ります。

低速ヘアピンも安心してブレーキングが出来るため、ついついブレーキポイントが奥になりがちになります。

3輪ディスクブレーキ&UBS(前後連動ブレーキシステム)が効果を発揮してくれます。

流石に勾配のある上りのヘアピンになるとバンクセンサーであるセンタースタンドが路面にタッチしますが、穏やかな挙動です。

欲を言えば、やっぱりこういう走りをするとエンジンパワーが欲しくなります。もっと伸びのあってパワーを感じてワクワクできるような。
車体の出来が良いだけにもっと刺激が欲しくなってきてします。
完全に今のバランスは車体>>>>エンジンになってます。

 

自分でもインプレ書いていて思いますが、本当にスポーツバイクに乗ってるみたいな。
それでいて、安心感というかコントロールできそうな感じがすごくします。
タイヤが1つ増えた分は「安心」というキーワードのために使われている気がしました。

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特にこういう、通り雨が降った後のハーフウェットの路面。
こんな場所では前記したUBS(前後連動ブレーキシステム)が優秀に働きます。試しに後輪のロックを狙って強めにブレーキングをしても破たんすることなく止まれます。
ABSではないのでロックしないことはないでしょうが、むしろABSよりも私の場合はコンビブレーキのほうが初心者の方やパニック時には有効なアイテムだと思います。

 

そして3輪ハンドリングがこんな路面状況でも安心感をしっかりと与えてくれます。
枝道に入って落ち葉が残っているような細い道も走ってみましたが、そういう田舎道や砂利が浮いてそうな道でもGOOD!
最近だと交差点や道路上にペイントしてあるとことも多々ありますから街乗りユーズでもこの安心感は最高に効きますよ。

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ついでに、こんな路面でも実験です。
河川敷のフラットダートですが、ここでの走りもチェック!

フロントが2輪で流れにくいのか8の字を走ってっも思ったよりも早いペースで回れます。限界が高い証拠ですね。
コツを掴むとアクセルを過剰に開けることによって走行中にカウンターを当てながらアクセルターンも出来ました。
轍に突っ込んでみても車体周りはビクともせず、フロントサスの剛性の高さを感じます。

しかし、車両重量が152kgありますのでスリップダウンしてしまうと支えるのはかなり力がいります。さらにリアがスライドし始めるとフロントの巻き込みが強いので、そこも注意が必要かと。
いずれにせよ通常使用で全く問題ないですけどね。

 

 

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それでは、テスター(170cm)が横に並んだ時の大きさ写真です。
前2輪の割には非常にスリムでコンパクトなのが分かりますでしょうか?

 

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そしてこれが最大バンク角。
センタースタンドのバンクセンサーが接地するまでだと、ここまでですので以外にバンク角が深いのが分かりますでしょうか?

 

 

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そして最後が立ちごけ状態です。
色々な方から質問も多かったのですが、トリシティに自立機能はありません。なので従来のバイクと同じように転倒します。
写真をよく見てもらえれば分かると思いますが、転倒状態になると片輪が浮き上がりますので引き起こしは結構重いです。これでも最後までは倒れないように支えて居ますので、恐らくもっと倒れることを考えると大変な気がします。

 

また、このバイクはスイング機構がありますので乗車にはヘルメットが必要です。
通常の2輪車と同じですので、もちろん免許証も2輪の免許が必要になります。

 

総括

今回の新型バイク「ヤマハ トリシティ」、堪能させて頂きました。
改めてバイクの楽しさって何だっけという疑問が自分の中で浮かび上がり、その答えの1つとなったとなったバイクがこれだと感じました。

初めてバイクに乗った時に素直に感じた感動って、「自然を感じながら操る楽しさ」だと思います。
今でこそイロイロなスポーツバイクに乗り、速く走ることに特化したリッターSS、300km走行が手中にあるメガスポーツなど乗っているわけですが、どれも高性能ゆえにどこか初心を忘れて機械に楽しまされていたのかもしれません。
何とかして荒馬を手なづけ、手中に収める。そんな楽しみでした。

 

それが、このバイクは操る楽しさに安心感をセットにして存在しています。
失うものは最小限にして大きなプラスがあります。

これからバイクを楽しもうって方にはもちろんオススメです。
しかし、高機能、高性能なバイクに乗っている方にも是非とも乗っていただきたいです。
そうすることで、バイクの楽しさを再認識できるのではないでしょうか?

 

竜輔

 

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