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ジャイロキャノピー ミニカー登録について

2020年02月11日 | カテゴリー:竜輔整備記録

ホンダ ジャイロキャノピーの点検修理です。

中古で購入してきたモノらしく、不安な点がいくつかあるということで引取修理依頼です。

よく見るキャノピーですが、こちらのナンバーで登録されていました。

あまり見かけないナンバーですが、原付サイズの青色ナンバーは「ミニカー」という分類で登録されるナンバーになります。

よくある手法としてキャノピーの場合ですとリアタイヤの位置を標準よりもスペーサー等を使って外に広げます

そうすることで原付の規格である3輪のバイクであれば後輪タイヤどうしの距離が500mm以下というルールを超えることとなります。

そうすると原付規格ではなくなるので、登録出来るナンバーが消去法で「ミニカー」になります。

ミニカー登録ですが、運用的にはグレーなところにいるのが現状ですです。

法律(道路交通法)的にはミニカーに分類されるようになるのですが、そこに改造車であることが関わってくると怪しくなります。

道交法では適法なのですが、万が一の事故などの時には原因と因果関係を調べます。

改造車でも単純な運転者の操作ミスとかであれば被害者保護の観点から自賠責保険も任意保険も適応される場合がほとんどだそうです。

ただし改造した車両側に原因などがあった場合での事故の時には、生産責任が問われ保険が支払われない場合があるそうです。

全国的にみると、このパターンで運転者=改造者(生産責任者)となってしまい保険適応がなされなかったそうです。

事故はあくまでレアケースですが、いつどうなるかは読めません。お客さんのこと考えるとアナウンスはさせて貰ってます。

保険のこと以外にも安全上では問題は多々あります。

まず改造の仕方です。

これは実際に入庫したキャノピーのリアタイヤを取り外したところです。細いスペーサーにて無理矢理広げられている構造が分かりますでしょうか?

低いスピードで真っ直ぐ走る分には問題ないのでしょうが、これに段差の衝撃や旋回の力が加わったらどうでしょう?

ただでさえ外に広げられ標準よりも大きな力がかかるようになっているのに、この構造では最悪の場合に走行中に折れてタイヤが外れる可能性すらあります。

またメーカーが製作したときの要件は50cc以下の原動機付き自転車としてです。

確かに「ミニカー」であれば制限速度は60kmになりますし、ヘルメットも不要です。

ですが想定の倍の速度で走って、ましてやヘルメットも被らない想定では作っていません。

誰が考えても自殺行為です。

となると安全上を考えるとヘルメットの着用はして、制限速度も守るとなれば原付との差異は速度制限と2段階右折くらいです。

リスクを考えるとオススメしていません。むしろ積極的に原付登録に戻すことをオススメしています。

今回のお客様にも上記の内容を説明し、原付に登録変更することを承知して頂いてから点検作業をしました。

お店の売上を考えれば面倒なことは言わずに点検だけすれば良いのですが、そうは出来ません。

正しく理解して、楽しく乗り物を使って、楽しい未来にしてほしいという想いからです。

人それぞれの価値観がありますので無理強いはいたしません。

ですが私の価値観では楽しく乗り物と遊んでいる状態、お客さんの未来にとって良い状態ではないなと感じるので、基本的にはウチでの改造ミニカーの登録状態での整備はお断りしています。

いくら事故は自己責任でも、それで何かあったら嫌ですから。

最近、中古で購入される場合も増えてきていると思います。特に個人売買の場合は素性がはっきりせず、責任も販売した人には問いにくいのが現状です。

お使いになられる前に「あなたの未来を考えたプロの目」でチェックされることをオススメします。

竜輔

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