BLOGブログ

カテゴリー一覧

イスズ エルフ エアコンの風がでない 修理

2020年02月13日 | カテゴリー:竜輔整備記録

イスズのエルフさん、走行中にエアコンの風が出なくなったとのことで入庫しました。

今回は修理の時にどうやって考えてるかの簡単なフローチャートを紹介しましょう。

その他の症状としてはメーターの警告灯関連もエンジン始動でエンジン回転が上がれば消灯するはずが、こちらも消えないそうです。

走行には支障がないということで入庫しましたので、さっそくチェックです。

まずブロアファンモーターに12V電源が来てるかチェックします。エルフの場合は12V電源チェックがしやすいのと、ブロア本体の故障も多いためココをチェックします。

結果、12V電源は来ておらず、もっと回路的に上流からのチェックが必要でした。

次にこちらも比較的に点検しやすいブロアファン&エアコンのリレーをチェックします。ダッシュのフタを開ければすぐそこにあります。

隣のリレーと入れ替えてみても変化はありません。リレーは不良ではないようです。

リレーの刺さるカプラを点検します。電源12vは来てますし、アースも正常です。

リレーをONにする信号用の12vが来てないようなので、適当な12vを入力してみます。

そうするとブロアから風が出るようになり、エアコンも作動するようになりました。

ということはこの信号用の12vを出力してくれてる、回路の上流を配線図でチェックしましょう。

ブロアの回路図をチェックすると、どうやらチャージリレーからの出力信号によってブロアリレーは作動してるようです。

これだけでは分からないので、チャージリレーの回路と場所を見てみましょう。

ふむふむなるほど。

どうやらオルタネーターからの出力によって作動するリレーみたいですね。

場所はリレーボックスのとこにある、ちょっと大きめの箱みたいです。

では次にこの回路図から正常にリレーまでの入力信号が入っているかチェックしてみます。

そのためにカプラ番号を記載している表を確認します。

このカプラを探して、取り外してから入力信号をチェックしていきます。

まず電源12vはしっかり入力オッケー、アースもばっちりです。

ということはリレー作動用の信号となっているオルタネーターからの入力電圧をチェックしてみます。

すると、19vと12v仕様とは思えないほどの電圧が入ってきていました。

なるほど、これで原因と故障箇所がわかりましたね。

オルタネーターの電圧を調整するレギュレーターが故障し、入力電圧が12v以上かかるようになります。

そうするとチャージリレーが電圧に耐えきれず故障、チャージリレーからの信号がなくなるので、それより下流の部品が動かなくなるといった流れでしょう。

念のためカプラに直接12vをかけると、ブロアも作動OK。

そしてメーターの警告灯も消灯しました。

さて、メーターはどんな理屈で消灯しなかったのか確認しておきましょう。

なるほど、チャージリレーがONになることによってアースに落ちなくなって消灯するんですね。

これでメーターの不具合も納得&解決です。

さて、そして実際のNGだった部品はこちらです。

こんな部品ですが3万円以上はしますので、手痛い出費です。

そして主原因となっていたオルタネーターも価格を抑えるためリビルト品で交換です。

無事にすべてが動作をすること、入力信号が適切なことを確認して作業完了です。

どうでしょう?

書いてみるとスムーズな流れですが、試行錯誤しながらなので時間は案外かかってます。

そして不良箇所を発見し、裏取りまでして治したときの爽快感も整備士として楽しい瞬間ですね。

このプロセスを楽しみながら出来るかどうかが整備士として向いてるかどうかなのとも思います。

竜輔

お電話でのお問い合わせ
営業時間 9:00~19:00(日・祝を除く)0877-98-2067
WEBでのお問い合わせ

WEBお問い合わせはこちら