イイ整備士さんの見分け方(症状から予測する力)

修理の故障探求のとき、成否を分ける能力が
「症状を正しく感じとる力」です。
これが欠けては故障探求の質は落ちてしまいます。
例えばこのハイゼットさんの場合、入庫理由は坂道で力がないでした。
試乗してみると確かに登りになると失速します。
文字にすると「失速」ですが、どんな失速なのか正しく感じとる力が必要となります。
アクセルを踏み込んでも?
どのギア位置でも?
加速つけてさしかかっても?
などなどシチュエーションを絞り込み、そしてどんな失速かを感じとります。
そうして体験した自分の引き出しから、一番近いフィーリングをチョイスするんです。
この引き出しに関してはうんと若い頃にイロイロな失敗をしてる数がモノを言います(笑)
その引き出しも安直にを開けるでなく、出来るだけデータ録り、出現条件の絞り込みをします。
そこまでして正しく感じとることができるかなと思います。
ここまで来れば負荷がかかったっときの点火系の失火だと予測できますから、後は検証していくのみです。

案の定、デスビのセンターコードが中で腐食して電流がリークしていました。
好みや相性の問題もありますが、
修理で納得いかない、原因が分からず再修理になるなどで困っている人は整備士さん選びの参考にしてみてください。
失敗は誰しもあるし、バッチリ一発というのは難しいケースもあります。
どういう風に考えてその答えなのかを論理的に分かりやすく説明ができる人は信用してもいいですが、
それができない人は要注意だと思いますよ。
竜輔